11月19日~20日に開催、したつるおかUIターンサポートプログラムの秋フィールドワーク。2日間にわたり参加してくださった大学生の方から、イベントレポートが届きました。彼らは初めて訪れた鶴岡で、どんな人達と出会い、どんな体験をして何を感じたのか、ご覧ください。
鶴岡フィールドワーク体験記!
■鶴岡初上陸
11月19日、午前4時に起きて羽田空港に向かう。2日間にわたるフィールドワークが始まるのだ。
眠い目をこすりながら飛行機に搭乗。庄内空港に近づくにつれて、広大な田畑の景色が…!午前8時、庄内に上陸。バスに乗り鶴岡駅に到着し、びっくり。人が全くいないのだ。集合時間まで周辺を散歩したものの、初めて人を見つけたのは途中で寄ったマクドナルドであった。
お昼を済ませ、期待と不安が入り混じるなか集合場所のFOODEVERへ。
スケダチの皆様と庄内地域復興会の皆様の温かい歓迎により、不安は杞憂に終わった。
■大山まち歩き
この日はまず大山での街歩きを体験した。おうら観光ボランティアガイドの会、会長・山口氏から街の歴史についての話を聞きながら街歩きを楽しむ。米麴からできた甘酒や漬物、日本酒を味わうこともできた。
次に向かったのはコワーキングキッチン花蓮。ここは必要とする人にコワーキングスペースを提供し、人と地域を結びつける場所らしい。
芋羊羹と庄内柿を味わいながら櫻井氏のお話を聞く。東京で働いていた櫻井氏は震災をきっかけに山形に戻ろうと決意。元々人事の仕事してたこともあり、人と人を繋げる仕事がしたいと思い花蓮の運営を始めたという。
花蓮を後にし充実感に満たされながら一度ホテルへ。
■交流会
午後19時、交流会の時間に。会場の晩屋清次郎は地元でも評判の店だとか。美味しい刺身や弁慶めしを食べながら大いに盛り上がった。
■温海地域宮名地区
11月20日、2日目の最初は宮名地区での散策だった。自治会長の今野氏から地域の現状を聞きながら漁港に。今野氏は「人が昔ほどゴミを海に捨てなくなったので海のミネラルが足りない、魚が少なくなっている」とおっしゃっていた。はっとした。人の何気ない行動も生態系に確かな影響を与えているのだ。
鮭の性別の見分け方なども教わり、魚捌き体験へ。初捌きの対戦相手はホッケ。丁寧に身を開き、臓物を取り出す。…意外に楽しい。個人的に魚の臓物を見ることなどに抵抗があったが、実際に捌いてみると、どのようにするともっと上手くいくのかと凝ってしまう。漁師さんのお手本のように上手くは捌けなかったが、とても貴重な体験をすることができた。
その後宮名地区の皆様の手厚いおもてなしにより豪華なランチをいただくことに…!ホッケの唐揚げやつみれ汁、庄内柿やカブの漬物などを満腹になるまで頂いた。
■あつみ温泉 足湯カフェChitto Motche(チットモッシェ)
午後はあつみ温泉に移動し、足湯に浸かる。そこで鶴岡出身の五十嵐氏の話を聞いた。
五十嵐氏は大学進学を機に鶴岡から引越したが、多くの人と交流するなかで人口の少ない街に生まれたことに自身のアイデンティティを感じ、「自分は故郷で事業を行うべき」と考え鶴岡に戻ってきたのだとか。足湯を堪能しながら自分の生き方について改めて考えることができた。
2日間にわたるフィールドワークはあっという間に過ぎ去り、お別れの時間に。再びFOODEVERに集い、田口氏の〆の言葉を貰う。
1日目に感じた不安は嘘だったかのように、別れの寂しさが込み上げてくる。たった2日だがとても濃な時間を鶴岡で過ごすことが出来た。私はこの2日間をきっと忘れない。
最後にスケダチの皆様をはじめ、フィールドワークの運営に携わった全ての皆様、本当に有難う御座いました!
冬フィールドワークのお知らせ
次回、冬フィールドワークは2月18日(土)~19日(日)に開催されます。参加者募集中ですので、イベントレポートを読んで気になった方は、こちらから詳細をご覧ください。