鶴岡市では、地域体験を通じて鶴岡との関わりを深めていく体験プログラムを実施しています。
主に関東圏にお住まいの方からご応募いただき、鶴岡をはじめ地方との関わり方を見つけるべく参加してくださいました。
今回は、鶴岡のなかでも雪深い大鳥地区とラムサール条約に登録された下池がある大山地区をフィールドに<ちょうどいい鶴岡と自分の関わり方を見つける旅>が開催されましたので、その内容をレポート!
DAY1 大鳥地域へ
◆FOODEVERフーデバーに集合!
鶴岡駅の前で参加者の方々と集合しました。前回の体験プログラムに参加してくれた方、鶴岡市のお試し住宅に入居されている方など、様々な方がいます。
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◆旧朝日村ならではの食べ物から大鳥を知る
大鳥地区在住の田口比呂貴さん(元地域おこし協力隊)と大鳥自然の家で合流して1日目スタートです♪
食堂に入り、車座になって田口さんよりマタギの話と大鳥地区の紹介。屋根から飛び出た厚い雪庇を窓の外に、鶴岡の冬では珍しい青空も雲の間から見ることができました。
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昼食を準備していた現地ゲストの伊藤美加さんから献立の説明を聞き、鶴岡の食の豊かさを知ってもらうランチタイム!「山くるみおこわ」や「きのこ汁」、「わらびの一本漬」など山国らしいラインナップに参加者の方も目を輝かせていました。田口さんが狩猟した熊肉を使った、熊汁にも舌鼓。
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◆雪山かんじきトレッキングへ突入!
昼食をとったあとは、近くのタキタロウ館でかんじきの履き方を教わって準備開始!普段はしない紐の結び方に苦戦しつつも、履き終えた顔にはワクワクが溢れていました。
東大鳥川沿いの小道へ
もこもこと雪が積もった小道を歩いていきます。かんじきとストックを頼りに足を運び、時折聞こえる野鳥の鳴き声にみなさん興味津々。田口さんから鳥の狩り場を聞いたり、木にとまった鳥の名前を調べたりする人も。
ぼた雪が降り始めた折り返し地点からは先頭を交代しながら雪山トレッキングの楽しさを体験しました。
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大鳥自然の家に戻り、伊藤さんが温かい飲み物と「トチノミかたもち」を用意して待っていてくれました!トレッキングで疲れた身体に染み渡る優しい甘さです。
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DAY2 大山地域へ
◆大山地区の自然を知る
江戸時代、天領と呼ばれた土地であり、酒造りのまちとして歴史がある地域です。城下町の名残や神社仏閣も各所に残っています。
ほとりあ館長より下池と都沢湿地の水鳥や植物のお話、現地ゲストである髙橋夏音さん(地域おこし協力隊3年目)からは「マコモ」の食用加工など、自然の魅力を紹介していただきました。大山在住の伊藤野々美さんも合流し、下池へ出発です!
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氷が張った下池に鴨と白鳥たちの群れを眺め、一周ぐるっと歩いていると、バードウォッチャーの方から猛禽類の迫力ある写真を見せていただいたり、飛んでいる鳥の種類を教えてもらったりと思いがけない人との交流も。
この日は本当に良いお天気で、湿地越しの月山の輪郭がくっきりときれいでした。せっかくなので、ほとりあから昼食会場のコワーキングスペース花蓮までみんなで歩いていくことに!
10名でぞろぞろ・・・気になった地元の人から「どごがらきたなや~?なにしったなや~?」と話しかけてもらい、普段は耳にしない方言に困惑しつつ、参加者のみなさんも楽しそうに話していたのが印象的です。
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◆寒鱈汁と在来作物のご馳走
鶴岡産の新米と寒鱈汁でランチタイムをとりました。前日は、山のご馳走でしたが、2日目は畑と海などから採れる食材で、庄内在住ゲストの三浦友加さんから用意していただきました。
見慣れないものでもどれも美味しく、みなさん箸が止まらなかったのではないでしょうか?とにかく、寒い時期の歩き回った後に食べる寒鱈汁は格別です。
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◆振り返り
最後の振り返りは、参加者の方から紙に「これからの鶴岡との関わり方」を書いていただきました。
今回つながった鶴岡との縁を継続していけるように、鶴岡ミLINEや、ふるさと納税、冬のUIターンサポートプログラムなどご案内しました。
振り返りでは、うれしいコメントもたくさんいただき、これからも「ちょうどいい鶴岡との繋がり」を持ち続けていただけることを祈っています。
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参加者の声
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今回を機に「鶴岡推し」になりました!二日間美味しいご馳走を沢山食べたので、東京に帰ったらなにを食べていいか分からないです(笑)。
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他にも鶴岡の「顔」があると思うので、また別の一面を見てみたいです。顔見知りも出来たツアーだったので、(鶴岡の)近くに来た際に気軽に寄れるような「ちょうどいい」関係性になった気がします。
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想像と現実が違った鶴岡の冬だったので、良さをもっと知ることができた二日間でした。自分も鶴岡のファンをどんどん増やしていく活動をしていきたいです。
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