「ヒトを知って、鶴岡を再発見する」をテーマに12月29日に開催された、トーク&交流会「ディスカバ つるおか」。前編・中編・後編でお送りするレポート、今回は後編として3名の方を紹介します。
トーク&交流会「ディスカバ つるおか」に参加してきました(後編)
「ヒトを知って、鶴岡を再発見する」をテーマに開催されたトーク&交流会「ディスカバ つるおか」。前編・中編・後編でお送りするレポート。最終回は3名の方を紹介します。
地元に住み、地元で仕事を行い、地元の良さを伝える 五十嵐 丈さん
五十嵐さんは鶴岡市関川出身。大学卒業後は、地元の銀行に勤めていました。「関川へ寝に帰り、鶴岡の市街地に働きに行き、お金を落とすのではなく、関川にお金が循環する仕事をしたい」との思いから、関川に住み、関川で働く事を決めました。
▶3つの仕事をもつマルチクリエイター
五十嵐さんは現在、3つの仕事をされています。
1つ目は、「Green Blueあつみ」というNPO団体の仕事。
地元の自然を楽しむことを知り尽くした五十嵐さんは、鼠ヶ関でのシーカヤックやイカの一夜干しなど、あつみだからこそ楽しめるアクティビティを提供しています。
2つ目は、「コトグラフ」。
写真家としてのお仕事で、事務局長も務めています。遊佐町に拠点とする、ヴィンテージ織物を使ったブランドorioriのイメージ写真から、結婚式、七五三の撮影など、幅広く手掛けています。
そして3つ目は、「羽越のデザイン企業組合」。
主な活動として、関川の地域資源である「シナの木」に咲く花を利用したコスメ「umu project」の企画販売をしています。
五十嵐さんが編集をしたご自身の結婚式の動画「101人のムラの結婚式」はこちらからご覧いただけます。
▶鶴岡への思い
関川は、人口の減少が続いている地域。あつみ地域は平成17年に鶴岡市に合併されましたが、その後も人口が減少しています。
伝統工芸であるしなおり祭りを手伝った際に、ただ行っただけなのに「よく来たね」と喜び、肯定してくれる地元の良さを感じたという五十嵐さん。「自分の生まれたところを無くしたくない。関川に残る面白い文化・歴史などを伝え、地域のためになにかしたい」と思ったことが現在の仕事を始めたきっかけと話していました。
自然の魅力について考えた時に、「無意識な情報量が多いな」と感じたのだそう。普段特別には意識していないことも、ひとつひとつのことに意識を向けてみれば、いろいろな魅力に気づくことができる。そんな関川の良さを、日々の仕事を通して、多くの方に伝えている五十嵐さんでした。
外もの視点を持って鶴岡を見つめ、試行錯誤を続ける 井上 彩花さん
井上さんは、鶴岡市羽黒町出身。現在は東京の大学に通う大学2年生です。将来の目標は、「鶴岡につながりの場所を作ること」。
▶現在の井上さん
経営学と経済学の勉強をしながら、地域の魅力や課題、それに対する取り組みについて勉強しているそう。酒田でまちづくりインターンをしたり、鶴岡を外へ発信するイベントの参加を行うなど、とても積極的な印象を受けました。
次は大学を休学し、島根の地域創生に関連している企業に、1年間の長期インターンを計画しているという井上さん。
どのタイミングで鶴岡に戻ってくるのか、鶴岡で何ができるのか、なども含め、自身のライフプランについてもまだ明確でない部分もあるので、引き続き考えていきたいと話していました。
▶鶴岡と他と比べて気づいたこと
さまざまな地域について学ぶ中で、同じ「地方」といえども人や土地でそれぞれ課題が違うと実感しているという井上さん。
「鶴岡は人がすばらしい。優しい人が多いのはもちろん、おもしろい事をしている人がたくさんいる。人に魅力のある地域だと思います」。
企画・運営の田口さんにもお話を伺いました
大盛況のうちに幕を閉じた「ディスカバつるおか」。企画・運営を担ったSukedachi Creative庄内の田口比呂貴さんは、鶴岡への興味関心がないから、住んでてよかったと思えない現状があると話します。
鶴岡で活躍している若い世代の話を直接聞くことで、知らなかった鶴岡の新しい面が見えてくる。鶴岡に住んでいる人は良さを再確認できる、そうでない人は住んでみたい、に繋げるという狙いがあったそうです。
「みなさんが楽しく、緊張せずに参加していただくための内容の構成には苦労しました。仰々しくなく、真面目に議論を行いながらも楽しみながら人と人が繋がる。遊んだりなど、今後の繋がりも持つことができるものを行いたいと考えています。」と語る田口さんの言葉の通り、参加者同士が楽しみ、鶴岡の良さを再確認しながらたくさんのつながりができた1日でした。
この記事は、ANA SHONAI BLUE Amassadorの転載記事です。
現役CAのみなさんが、山形県庄内地域に移住し「山形県のオモシロイ」を発信中しています。