鶴岡市では、地域体験を通じて鶴岡との関わりを深めていく体験プログラムを実施しております。
今回は、三瀬地区及び山王通り商店街を舞台に、ちょうどいい“鶴岡と自分の関わり方を見つける旅”が開催されましたので、その内容をレポート!
DAY1
◆集合
鶴岡駅の前にある「つるおか食文化市場FOODEVER(フーデェヴァー)」のとある一角に、リュックサックを背負った参加者たちが、一人、二人と姿を見せ始めます。
昨年度の体験プログラムに参加してくれた方、他地域居住されている方、鶴岡に転入してきて間もない方、そして近々転入予定の方など、様々な方がいます。
企画・運営を行う「Sukedachi Creative庄内」からご挨拶。簡単な自己紹介を終え、みんなでバスに乗り込みマス。
◆オリエンテーション/共通点探しゲーム
バスで向かったのは、三瀬コミュニティセンターです。ここで、センター事務局長の竹内秀一さんと、三瀬地域出身で山形県議会議員の石塚慶さんが合流しました。
地元メンバーと参加者が自己紹介を兼ねて、「共通点探しゲーム」を行いました。ルールは簡単で、5人の方と話をして、それぞれの人と自分の共通点を探すゲームです。
最初は、共通点を探すために、色々と話し合うのですが、話が盛り上がると共通点も探さずに話し込んでしまう点には注意が必要です。
\食べ物の共通点が見つけやすい・・・?/
◆昼食づくり/琴平荘のつけ麺
場が盛り上がってきたところで、丁度お腹がすく時間になってきました。
1日目の昼食は、三瀬地域にある、期間限定営業の『琴平荘』のつけ麺です。
琴平荘とは、毎年10月31日から5月31日までの期間限定でオープンする、全国のラーメン好きが集まる鶴岡ラーメンの名店です。今回は特別に麺やトッピング類(シナチク・チャーシュー)を提供していただきました。(麺はオンラインで購入できるそうです)
茹でて盛り付けるだけのシンプルな調理でしたが、みんなで協力して完成!
民田ナスと温海かぶの漬物や、庄内砂丘メロンなど鶴岡らしい食材も並び、おいしくいただきました。
・・・ここで食べたシナチクが、この後の体験の伏線になっているとは知らずに。
◆三瀬地区の散策/コミセン~笠取峠~三瀬海水浴場
食後は、三瀬地区の散策です。木製のアスレチックスが楽しそうな三瀬保育園を外から見学して、園の取り組みを竹内さんから伺いました。その後、緩やかな坂道を登っていくと、笠取峠に着きました。海と田園風景が広がる、ナイスロケーションです。
\オーシャンビュー!上から見る砂浜、こんな形なんですね/
浜辺まで降りて行き、アイスタイムです。こたつで食べるアイスもいいですが、暑い中食べるアイスは、感動ものです。海風を感じていると、服を脱ぎだし、海に入りだす参加者も。
◆薪割り&焚火体験
次は、バスで移動して、「ひゃくねん森」にお邪魔しました。
きれいに整備された森林の中、薪割り&焚火体験をしていただきました。
焚火の経験がない皆さん、火をつけるのにてこずりましたがなんとか着火。焚火で沸かしたお湯で、コーヒーも最高です(もちろんアイスにしていただきました)。焼きマシュマロは大人も子どもも夢中に!
薪割りについては、機械と斧の2パターンの体験でした。普段やることのない体験に参加者は大はしゃぎです。気合を入れて斧を振り落としますが、なかなか割れません。木の節や、力の入れ具合も関係するようで、お手本を「ひゃくねん森プロジェクト」を行っている、加藤章さんが見せてくださいました。
その後、加藤さんからは、現在に至るまでの経緯や思いについて語っていただきました。実は、お昼に食べたシナチクもここで作られたものでした。
その日は、駅前まで戻り解散です。近くの神社で行われている「だだちゃ豆まつり」へ足を運ぶ参加者も・・・。
DAY2
◆散策/駅前通り~山王通り
2日目の朝は、9時過ぎに駅前を出発です。本日のアテンドは、山王通り商店街の広報担当をされている伊藤しおりさんです。
\朝から晴天で散策スタート/
散策の途中、JA鶴岡ファーマーズもんとあ~るに立ち寄ってみることに。開店前ですが、お店の前には行列が。みなさんの目的は、そう!朝獲れ「だだちゃ豆」です。
先陣を切って入店したお客さんのカゴには、山盛りのだだちゃ豆。遠方に住む家族や友人に送るのでしょうか、参加者の皆さんも負けじとお土産を購入していました。
◆交流&昼食/岡部浩美さん
山王通り商店街を歩いた後は、千一珈琲の岡部浩美さんを囲み、現在の活動(珈琲店、通訳、ナリワイ)についてお話しいただきました。
◎岡部さんご夫妻の移住者インタビューはこちらから【前編】 【後編】
参加者からは、生活する上での困ったこと(イベント情報が紙媒体中心であること、医療機関に対するネットの口コミなど)についての質問がなされ、それにお答えいただきました。
そして待ちに待ったお昼ご飯は、manomaさんのお弁当です。
◆内川舟下り
本日最後の体験は、舟下りです。鶴岡市民でも乗舟する機会が少ないもので、鶴岡歴4年目の移住プロモーターもドキドキしながら最後尾に乗り込みました。川の生き物を楽しみたいチーム(生き物チーム)と、舟の船頭さん体験をしたチーム(船頭チーム)の2組に分かれての舟下りが始まります。
舟下りとは言え、川底が浅いため、オールではなく、竹の棒で底をついて移動します(笑)
参加者の方は、交代で舟をこいだり、生き物の観察も。コイ科のタモロコや、ハグロトンボを見ることが出来ました。
藻が生えている場所では、なかなか舟が進まず四苦八苦する場面もありました。船頭になりきって「右手に見えますのは~鶴岡名物○○です~」というアナウンスをする参加者の方もいて、思い思いに楽しまれていました。
◆2日間の振り返り
最後の振り返りは、SUIDEN TERRACEのレストラン&カフェで行いました。
今回、参加していただいたことで、鶴岡が全く知らない土地ではなくなったと思います。普段の生活の中で『山形』のワードを見たときに、少しでも鶴岡を思い出して『また遊びに行きたいな』なんて思ってもらえたらうれしいです。
参加者の声
スケダチの方や市の方から、子育ての繫がりや参加者の深いユニークな経験を聞けてIターンのイメージが湧いた。
地方を知るためには自分から関わっていかなければならない。
子どもが体験出来るプログラムもあり、親子で楽しめて良かった。
鶴岡のいいところを紹介するだけでなく、参加者の皆さんと仲良くなれたことが一番良いことだなと思った。