新着情報

市有地宅地販売募集物件のお知らせ

鶴岡市では市内の空き家を解体・整地し、居住を希望する若者世帯や子育て世帯、市外からの移住希望者に対し、宅地用地として供給する事業を行っています。

現在募集中の物件はこちらからご覧ください。

 

【募集受付期間】
先着順申し込み受付中

【お問合せ窓口】

鶴岡市建設部都市計画課

鶴岡市馬場町9-25 鶴岡市役所4階

電話 0235-25-2111

 

鶴岡市でユネスコ食文化創造都市の発信をしてみませんか?

鶴岡食文化応援隊の隊員募集について(5月10日必着)

鶴岡市ではユネスコ食文化創造都市の発信として多言語対応ができる鶴岡食文化応援隊を一名募集します!

事業概要(活動内容)

(1)国内外からの食文化体験プログラムの調整とアテンド

(2)地域での食文化体験プログラムの作成

(3)ユネスコ食文化創造都市推進協議会事業への協力

(4)各種事業における世界への情報発信

(5)その他、上記を運営するための取材等

募集対象その他詳しい内容につきましては市のHPをご覧ください。

こちら⇒⇒鶴岡市HP

鶴岡市食文化創造都市推進協議会のHPもご覧ください。

 

平成30年度『お試し住宅』入居者を募集します(4月9日から受付開始)。

鶴岡市では、民間賃貸住宅を活用した、県外からの移住者向けの『お試し住宅(一戸建てタイプ)』の入居者を募集いたします(4月9日から受付開始)。

県外から鶴岡市へUIターンを希望する移住者向けの在宅支援制度です。山形県宅地建物取引業協会鶴岡が取り扱う『お試し住宅(一戸建てタイプ)」の中から希望する物件を選んでいただき、最長で6ヶ月間の「定期借家契約」できる住宅となります。契約中に自己負担した家賃、契約時の仲介手数料、家賃保証保険料の一部を契約期間終了後に鶴岡市が補助します。

制度の詳細については、鶴岡市のホームページをご覧下さい。

               ↑↑↑↑↑↑ 

   

お試し住宅物件No.1

 

物件掲載票 (NO.1)印刷用PDF

 

お試し住宅物件No.2

物件掲載票 (NO.2)印刷用PDF

 

お試し住宅物件No.3

物件掲載票 (NO.3)印刷用PDF

 

鶴岡市地域おこし協力隊募集説明会が開催について(平成30年3月10日 鶴岡市東京事務所)

宝谷地域おこし協力隊の募集にあたり、次のとおり募集説明会を開催します。

募集に関する概要説明のほか、応募に際して気になることや不安なこと、こんな活動がしてみたいなど個別の相談もお受けいたします。

活動に興味のある皆様のご参加を心よりお待ちしております!

詳しくはこちらから・・

鶴岡市「宝谷地区地域おこし協力隊」隊員の募集について(3月23日必着)

鶴岡市「宝谷地区地域おこし協力隊」の隊員を募集します!!

活動地域である宝谷地区は、櫛引地域の東南、庄内平野を一望できる標高約270mに位置する中山間地域で、農業体験学習施設「ふるさとむら宝谷」を拠点に、そば打ち体験やそばの提供、自然散策など自然の豊かさに親しむグリーンツーリズムに取組んできましたが、人口の流出に伴う後継者不足など、対応しなければならない喫緊の課題が顕在化しています。

そのため、地域とともに地域づくり活動に取り組む人材として、都市部の意欲ある若者を積極的に受け入れ、これまで宝谷のために頑張ってきた元気な高齢者世代と若者の視点や発想を結びつけることで、新たな地域活性化の起爆剤とするため、次のとおり、「地域おこし協力隊」を募集します。

 

募集期間:平成30年2月23日(金)〜3月23日(金)必着

※正式な採用決定は、新年度予算成立後に通知いたします。

詳しくはこちらをご覧ください!

 

 

No.25 まずは住んでいる人が、より暮らしやすく楽しい地域にすること

『前略つるおかに住みマス。』の移住者インタビューでは移住者が地域で関わっている人たちも紹介しています。地域の受け入れ側としてのお話しを、五十嵐正直さん(68歳)にお伺いしました。五十嵐さんは鶴岡市木野俣生まれ、現在、木野俣自治会の会長を務めています。

(写真1. 五十嵐正直さん)

温海地域の国道345号線沿いに位置する木野俣集落は、現在50世帯150人が暮らしていますが、今年生まれた子供はゼロ、去年生まれた子は1人、30代以下の若者は7~8人しかいないという人口減少に悩む地域の一つです。

平成22年に「木野俣自治会いきいき隊」を組織して、その青年部で山形大学の先生の指導のもと、一緒に村を歩きながら「地域の宝探し」を行いました。年中行事や川の雑魚、蕗の砂糖煮など地域にある食べ物、地域に残る昔話など、1年間村の中を探し回り「地元学」の勉強会を行い、平成23年の春に「わらび採り」「笹巻づくり」、秋には「温海かぶ漬け込み体験」などや昔の食の再現事業を実施し、「木野俣一本ママ感謝祭」を行うなど、精力的に地域の活性化に取り組んできました。

(写真2.  木野俣獅子踊 昭和47年鶴岡市指定無形民俗文化財)

五十嵐さん:「地域の宝さがし」の一番の成果は、普段生活していて何とも思っていなかった物が、知らない人、特に若い人には宝物に見えるとわかったことです。冬の薪を積んだ玄関や薪割りの風景、それに夏の蛍がいっぱい飛ぶ風景や夜の星の美しさなど、我々にとって日常にあるものが宝物になる。そしてそれは、思ったより沢山あるということに気付いたんです。

五十嵐さん:人口減少はもうやむをえない。それを止めようと無理なことをするのではなく、今住んでいる人が、より暮らしやすく、楽しくなることにもっと目を向けたらどうかと改めてわかったんです。実際、村の過疎は止まらないし、住んでいる人は村の良さになかなか気づかない。だからそのことに気づくために何かをしていかなければいけないと思いました。そこで「村の宝探し」をやってみて、それを受けて次年度これからどういう村にしていくか、住みにくい点は何か、これからどういう地域にしていくのかという地域の将来について掘り下げてみる「集落ビジョン」の策定を市と一緒にやることにしました。

(写真3. 温海かぶ)

五十嵐さん:このままでは子供たちに「地域に残れ」と言えなかったんです。何回も皆で集まり話し合いをし、平成24~26年の3年間は年間50万円の鶴岡市過疎地域集落対策事業の補助金を受けて、視察へ行き、村の水路の整備をしました。最終年度は将来の投資になるようなことをやってみようということで、なめこの菌を原木へ注入したり、かぶを洗う専用の機械を買いました。ちょうどその3年後に、福栄地区(※)に地域おこし協力隊が入ってきたという訳です。(※福栄地区は、菅野代、温海川、木野俣、越沢、関川の5集落からなる)

(写真4. なめこの菌打ちの様子)

地域おこし協力隊が来るまでは、全然知らない人がヨソから入って来て何かするという感覚はなかったのでしょうか?

五十嵐さん:なかったです。制度を知って、地元の皆は「すぐ受けよう!」ということになりました。地域おこし協力隊には、先に作った「集落ビジョン策定」に沿ってやってもらおうと。これがあったから、来てもらってすぐ動いてもらえたという訳です。例えば地域おこし協力隊の石井くんは、グリーンツーリズムや、わらびなどの山菜やかぶの収穫体験、なめこ作りなど、「集落ビジョン策定」に沿った仕事があったので、すぐに取り掛かることができました。

(写真5.  赤こごみの天日干しの様子)

地域おこし協力隊の受け皿ができていたということでしょうか?

五十嵐さん:福祉関係でも、あの頃から介護が大変だとか、一人暮らしのお年寄りをどうするかとか、診療所が欲しいという声が地域にあり、協力隊が入ってきたその年から、そういう要望についても取り組んでもらえました。これは、地域の全員が集まって、話し合ったから課題が見えてきていて、そこに地域おこし協力隊が来たからやってもらうことが出来たんだと思います。

(写真6. 採ってきたわらびの出荷の準備)

地域おこし協力隊が来てからと来る前とでは、地域の人の意識は変わりましたか?

 五十嵐さん:がらりと変わりました。「こうやったらいいだろうな」という、希望がでてきました。今までは、「誰がやるんだ?」と言い、自分からやる人はなかなかいなかったんです。でも協力隊が来てからは、グリーンツーリズムをやったり、かぶの体験させたり、わらびを収穫して塩蔵して販売したり、診療所の先生に来てもらったり、個人ではなかなかできなかったことが現実的なものになりました。平成23年に作った「地域ビジョン」の具体化を協力隊が後押ししてくれたんです。

 五十嵐さん:秋なればジョロ(カメムシ)は沢山でるし、冬は雪は多いし、「よくこんなところに来てくれた」と皆言いますが、ここが良くて来てくれる人もいるんだということになれば、地域の自信にもなる訳です。

(写真7. 地域おこし協力隊の二人と五十嵐さん)

地域起こし協力隊の人に対してヨソ者って意識はありますか?協力隊との関係は、とてもいい感じのようですが。

五十嵐さん:今はもう地元の人以上に地元の人です(笑)。彼らの人柄もあるけれど、石井くんの場合は、春先にわらび採りに来てくれたことで、顔も人柄もわかり、地域に慣れていった。亀森くんの場合は、買い物ツアーに一緒に行ったり、診療所の手伝いをしてもらったり、福祉関係で歩いているうちに顔が広がりました。協力隊との関係はとてもいい関係でいると思います。ただ今年度で任期が終わりで、これからも残ってもらいたいと思っているんですが、どのように生活をしていくのかが非常に難しいところです。住まいだけ木野俣で、鶴岡の会社に通勤するなら面白くないし、ここで地域の人と関わりながら仕事、生業を作っていけるのが一番いいが、それには、集落のどこかの家の婿になれば一番いいのだが(笑)。

 

(写真8. 温海かぶの焼き畑の様子)

今この土地で暮らす人たちはどんな職業の人たちですか?

五十嵐さん:専業農家の人はほとんどいない。勤め人や職人です。以前であれば、ここに住む意味っていうのがあった。例えば、米をつくったり、杉を育てたり、山の手入れをしたり、山菜を育てたり、薪や炭を出荷したりすることで、ここに住んでいるという意味があったんです。しかし、今はここに住まなければならないものがない。つまり現金収入を求めてどこかに勤めるとか、鶴岡の会社に行くとか。職人で大工になった人は仕事であちこち行くけれど、そうすると、最初のうちはここから通ったりするけども、冬になると雪で通勤が大変になるから、職場の近くに住むことになり、転出してしまう。若い人たちが出て行って、じいさんばあさんだけになり、畑仕事や趣味の仕事をしています。それもどちらかが亡くなると、ここに一人でいる意味もなくなっていく訳です。

五十嵐さん:だから今、ここに住まなければならないということを、この中で見出そうとしているます。つまりここにいることが楽しいと、ここでの暮らしに生きがいを見つけることです。利便性を求めるのでは、こういう山の中は不適切で、それを求めない極少数の人が楽しむ方法はないのかと。UターンIターン含めて、自然が好きであくせくしないで、時間もゆっくり流れて、天気が悪ければ休むし、天気が良ければ働くとか、そういうようなことを求めるような人だといいんでないでしょうか。

 

 

(写真9. 木野俣地区の山あいの様子)

これから地域でどういったことに取り組みたいですか。またどんな課題がありますか。

五十嵐さん:一人暮らしの安否確認ができるように、隣近所や新聞配達の人に、なんか変わったようなことあったら教えてと声かけを願いしているのですが、一番いいのは集落センターに集まってもらって、いちいち確認しに行かなくても、「あの人来ないけど、大丈夫かな」と、そういう話題になって、ここで安否確認できれば一番いいと考えています。

(写真10. 集落センターで行う「しな織りの糸つむぎ」の仕事)

 

五十嵐さん:少し大げさに言うと、村の中に「婆ぁ会社」を作ろうとしています。しな織の糸つむぎ(しな積み)を月2~3回やってみたら、藁細工もやってくれと外部からお願いされんたんです。そこで他にも、お年寄りにできる軽作業でお金になるようなことないかと相談したら、弁当箱を組み立てる仕事があるので、やってみないかという話をいただきました。村にいるお年寄りが集落センターに来て、そういった作業をして一日千円でもいいから小遣いを稼ぐ。お金を稼げるとお年寄りは元気になるんです。

五十嵐さん:提唱しているのが、年金プラス千円で、軽作業をして楽しみながら生活するとこと。もっと極端に言えば都会に家があって、住んでいる人の2箇所拠点でもいいと思います。春から秋はこっちにいて、そういう人でもOKです。やっぱり狙い目はリタイアした人。若い人でなくてもいいかな。実際は若い人や、子供がいれば一番いいのだけど、「じゃ生活費どうやって稼ぐ?」って言われれば大変な訳ですから。

(写真11. あつみ温泉から集落センターに医師の往診)

五十嵐さん:この地域に医者はなく、現在あつみ温泉から月2回来てもらっていますが、その他に隣町の病院のバスが週に2度この地域まで来てくれています。でも、そこでは往診には来てくれないので、あつみ温泉にいる医者と連携しながら最終的に往診にもきてもらえるような体制を作りたいと思っています。急に具合悪くなって、救急車で市内の総合病院に行ったとして、そこを退院した後、どこへ行くかが問題です。本当は家に帰って、家で往診を頼みながら自宅で様子をみるのが一番ですが、それも大変になってくると、どこかの施設に行かなくてはいけない訳です。

(写真12. 五十嵐さん)

ここにはその地域おこし協力隊が来ましたが、そういうのがない地域にヨソから人を受け入れるために、アドバイスはありますか?

 五十嵐さん:まず、集落ビジョンを作った方がいいと思います。ビジョンの中には、実現できないこともあるかもしれないけれど、(ビジョンづくりのために)まず、地域で話し合いをすることが、いろいろなきっかけづくりになります。また地域に話し合いをまとめる人や方向付けをしてくれる人など、ある程度慣れている事務屋がいた方がいいと思います。

受け入れる側が課題を持って、入ってくる人と一緒にやっていこうという意識がないといけないと思います。

(平成28年9月28日 インタビュー)

(写真協力:木野俣地域おこし協力隊)

 

 

 

新・農業人フェア 東京会場2月10日(土)に出展します!

鶴岡に戻って農業をやりたいとお考えの方、就職・転職先として農業をお考えの方、いつかは独立して農業を始めたいという方、農業に興味があるが何から始めたらよいかわからない方など、農業に関心のある方は是非、お越しください!

日  時 : 平成30年2月10日(土曜日)

場 所 : 池袋サンシャインシティ

      ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA-1〜3

      東京都豊島区東池袋3−1−1

      <アクセス>東池袋駅より徒歩3分、池袋駅より徒歩8分

      開催時間 : 10:30 〜 16:30 (16:00受付終了)

 

詳しくは、こちらをご覧ください。

 

詳しくはこちらから・・

鶴岡市「宝谷地区地域おこし協力隊」隊員の募集について(2月19日必着)

鶴岡市「宝谷地区地域おこし協力隊」の隊員を募集します!!

活動地域である宝谷地区は、櫛引地域の東南、庄内平野を一望できる標高約270mに位置する中山間地域で、農業体験学習施設「ふるさとむら宝谷」を拠点に、そば打ち体験やそばの提供、自然散策など自然の豊かさに親しむグリーンツーリズムに取組んできましたが、人口の流出に伴う後継者不足など、対応しなければならない喫緊の課題が顕在化しています。

そのため、地域とともに地域づくり活動に取り組む人材として、都市部の意欲ある若者を積極的に受け入れ、これまで宝谷のために頑張ってきた元気な高齢者世代と若者の視点や発想を結びつけることで、新たな地域活性化の起爆剤とするため、次のとおり、「地域おこし協力隊」を募集します。

募集期間:平成30年1月19日(金)〜2月19日(月)必着

※正式な採用決定は、新年度予算成立後に通知いたします。

詳しくはこちらをご覧ください!

1月21日(日)に東京ビッグサイトにて開催される「JOIN移住•定住&地域おこしフェア」の鶴岡市のブースにて詳しいご案内もしております。是非、お気軽にお越しください。

宝島社『田舎暮らしの本』2018年2月号 「第6回 住みたい田舎ベストランキング」で東北第1位に!

新年明けましておめでとうございます。

いつも当サイトをご覧いただきまして、ありがとうございます。

本年も、移住•定住に関するお役立ち情報をはじめ、

地域情報などもどんどん発信していきたいと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、1月4日(木)発売の宝島社田舎暮らしの本 2月号』

「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」が発表されました。

「住みたい田舎ベストランキング」は、2013年にスタートしました。

第6回目となる今回は、移住支援策、自然の豊かさ、医療、子育て、災害リスク、移住者数など含む194項目のアンケートに671自治体が回答。

人口10万人未満の「小さなまち」と、10万人以上の「大きなまち」にグループ分けランキングを発表しました。

鶴岡市は「大きなまちランキング」にて

【総合部門】  第8位

【若者世代が住みたい田舎部門】  第3位

【子育て世代が住みたい田舎部門】  第10位

【シニア世代が住みたい田舎部門】  第17位

 

東北エリアでは

【総合ランキング】 第1位

【若者世代が住みたい田舎】 第1位

【子育て世代が住みたい田舎】 第1位

【シニア世代が住みたい田舎】 第3位

をいただきました。

これからも移住•定住をお考えの皆様から

選ばれるまちになるよう、魅力的なまちづくりに取り組んでまいります。

 

詳しくはこちら⇒⇒宝島社『田舎暮らしの本』2018年2月号をご覧ください。

 

No.24-後編 起業するなら東京より地方で!そして世界へ

稲川さんのインタビューの後編です。

稲川琢磨さんは2016年に東京都よりIターンし、洋食に合う日本酒を開発し国内外で展開する会社を立ち上げました。後編では実際に鶴岡に来てからの暮らしの様子を伺います。前編はこちらから・・

 

より鶴岡らしい環境で暮らすということ。

 稲川さん:ある方に「せっかくこういう土地に引っ越してきたんだから、より鶴岡らしさを味わえる環境、東京とは違う方がいいじゃない」と言われて、確かにと思いました。この家は9DKで大きいんですよ。たぶん集落で一番大きい家なんですよね。合宿所みたいな雰囲気が良くて、昔ながらの家っていう感じだったので決めました。他の家も見たんですけど、正直言うと、「これだったら東京に住んでるのと変わらないじゃん」みたいなところが多かったんです。ここは田んぼの真ん中で、夏は眠れないくらいカエルの大合唱がすごいんです。冬は雪おろしが大変ではありますけど。

(鶴岡市郊外にあるお試し住宅 写真提供:稲川さん)

稲川さん:お試し住宅の期間が過ぎた今もずっと住んでますよ。実は、一年のうち夏場は海外飛び回っていたり、東京で売り込みをしたりしていて、鶴岡には1週間しかいられなかったりします。春夏は外に営業にいって、秋冬は鶴岡がメインで暮らしています。酒蔵さんも大体そうじゃないですか?春夏は外に売りに行って秋冬は造りに入る。人によっては田んぼやるっていいますよね。うちはベンチャー企業なので、売り込みしないとやっぱりなかなか広がっていかないんで、外貨稼いでくるのも僕にとって一つの仕事なんです。

(写真提供:稲川さん)

心のよりどころとなった地域と人との繋がり

稲川さん:家から近いコンビニみやざき(地域のお店)は僕の心のよりどころですよ。毎朝カツサンドと珈琲を買って、そこで会話するのが僕の日課なんです(笑)。あとは、日帰り温泉「ぼんぼ」です。「ぼんぼ」が無くなるかもしれないというとき、僕は相当シリアスに切羽詰まっていました。あの温泉が無くなったら僕の精神状態が崩れるなって。それぐらいお世話になっているので。温泉はいいですよね。近くに住む五十嵐大輔さんが凄く面倒をみてくれることもかなり助かっています。大輔さんの家に行って美味しいもの食べながら酒飲むことと、雪下ろしはもはや楽しみになってくるんですよ。

(冬の積雪 写真提供:稲川さん)

雪国ならではのコミュニケーション

 稲川さん:そうです(笑)。この集落では冬の土日に晴れると、雪おろしするタイミングが皆一緒で、わぁっとみんな屋根に出てくるんですよね。屋根の上コミュニケーションみたいなのがあって(笑)。「稲川さんそこからやると危ないよー」とか言われて。「そうですかー」って(笑)。それでも2回屋根から落ちてしまいました。でも2階の屋根から1階の屋根に落ちたんで、尻もちくらいでした。雪降ろしは2階の屋根と1階の屋根なので、合計面積は凄まじくて、めちゃくちゃ大変ですよ。みんな命綱をつけずに長靴じゃなくてかんじき履いてやっています。僕は長靴でやりましたけど。こんな感じで、僕はこの一年で鶴岡の人より鶴岡の人らしくなったんです。

都会にはない周りがサポートしてくれる仕組みがここにはある。

稲川さん:鶴岡にきて、WAKAZEのメンバーに「うまくいっているのは鶴岡に会社を移したことだ」って言われるんです。僕が鶴岡にきて会社がようやっと立ち上がった感じがするし、1年目どうしようか悩んでいた部分がかなり大きかったので、東京にいたら、たぶんらちがあかなかったと思います。鶴岡には、周りにサポートしてもらえる仕組みがあったなと思っています。それは行政的な補助金的な部分もそうだし、起業支援もたくさんありました。鶴岡市のビジジネスプランコンテストで優勝できたのもすごく大きな契機になりました。また、借り入れの部分で地方銀行さんはサポートが厚いと感じます。東京では、ベンチャー企業なんて相手にされないんですよ。よほどのスーパーベンチャーでない限り、一生相手にされないですよ。僕は気軽な気持ちで起業したわけじゃないですけど、やっていることはどちらかというと誰にでもできる事。他とは全然違って、超コア技術を持っている訳でもない。起業に対するハードルってもっと低くていいし、自己実現ができたらいいと思っているわけです。ですから、最初の資金ぐりのサポートが受けられたり、補助金があったり、地元のメディアにしっかりと取り上げてもらえたり、そういう立ち上げの時の後ろからサポートしてくれる仕組みは、本当に有難いと感じています。ベンチャー企業って最初立ち上がる時に、既存の企業と違って、うちみたいに新しいモデルっていうか、世の中に新しい仕事を作り出そうとしている人たちにとって、世の中に新しい価値を送り込むってすごく最初パワーがいるんです。

(鶴岡市ビジネスプランコンテスト受賞 写真提供:稲川さん)

稲川さん:競合が少ないっていうのもあると思います。ここの地域においては競合が激しくないので、その分言い方悪いですけど目立てるというか、いろんな人に知ってもらえるっていうのはありますよね。東京だったらメディア一つとっても、残念ながら大手のメディアさんに行っても相手にされないですからね。早くグラフ出してこいみたいな。わかりやすい面白さ。スピード感があってぽんぽんぽんと売り上げが上がって、その理由はこうこうこうなのね、わかりやすい、って読める方が楽しいんですよ。でもそういう資本主義的な流れには乗らない、文化的な仕事を僕らはしてるわけなんで、我々にとっては、いろんな人がサポートしてくれて、劇的にお金が儲かる仕事ではないけれど、社会的に意義があることをやりたいと思っていたら、こういう場所でやった方がいいなと思います。だからそういう人には鶴岡に移住する事をぜひお勧めしたい。あとはサイエンスパークがあるので、横のつながりでいろんな経営者から刺激を受けられるので、すごくいいなぁと思いました。ただ、サイエンスパーク以外でもっとベンチャーが増えないとだめだと僕は思ってます。なるべくビジネスプランコンテストなどで、いろんな支援をしていきたいなと思っています。そういう人たちが出てくるための。ライバルが増えて欲しいと思います。

(海外進出へ 写真提供:稲川さん)

日本酒の新しい市場を作り、いずれは海外で自社の蔵をもちたい。

稲川さん:そうですね、まず海外売り上げをしっかり伸ばして外貨を稼げるようになること。僕らは既存の酒蔵さんが売っているところでパイを取ってくるべきじゃないと思っていて、ベンチャー企業なので、新しいマーケットを作らなきゃいけないと思っています。マーケットで、東京ないし海外から外貨を稼いでくる。僕らにとったらある意味東京も外貨に近いわけですよね。県外という意味で。そういうところにもっと焦点をあてて、結果を残していきたいと思っています。

(海外での営業 写真提供:稲川さん)

稲川さん:それがしっかり安定してきたら、次のステップとして、海外で自社の蔵を持ちたいということと、もう一つは直営店を出して、2020年の東京オリンピック以降に向けてしっかりPRできる場所を持ちたい。そこで鶴岡も庄内として、今年庄内オードヴィーさんに作ってもらう予定なんですけど、庄内全体をしっかりPRしていきたいなと思っています。もっと人が来るようになったらいいなと思っています。ボルドーじゃないですけど、ボルドーってお酒を起点にしていろんな人たちが来る町じゃないですか。ワイナリーをめぐりに来るわけじゃないですか。庄内もそういう町になったらいいなって思っています。僕らだけでできることでは全くないんですけど、ただきっかけの一つとして、僕らをきっかけに庄内のことを知ってもらって、来たいと思える人が増えたらいいなと思っています。

 ここ鶴岡で起業の仲間、ライバルをもっと増やしたい。

稲川さん:鶴岡市は結構いろいろ整っていると思います。お試し住宅があり、すごい良かったなって思います。ものづくり補助金とか創業サポート補助金とか、山形若者チャレとか、仕事だけじゃなくて移住に関してプライベートな面でも補助金があったりとかしてすごく手厚いなぁと思いました。手を挙げる人に対しては比較的すっと手が差し伸べられているような環境にあるなと思いました。やりたいっていう意志をはっきり表示しておけば、いろいろなところでサポートが受けられるっていう感じはしました。

(WAKAZEのメンバーと 写真提供:稲川さん)

稲川さん:補助金に頼りすぎるのもあんまり良くないですけど、立ち上がりの時って結構つらいじゃないですか。あればあるほど助かりますよ。起業に対する敷居がもっと下がればいいなって思います。不安がっている人の背中をどんどん押すだけでもしょうがないと思うし、どちらかというと、やりたいと思う人が強い意志を持って、そこにサポートが付いてくるっていう、主従の関係が逆だとだめだと思うんですよね。よくありがちなのが、サポートの方だけ頑張っていて、どんどん行けって言っているのに全然前に進まない、みたいな。じゃなくて、やりたいって人が居たうえで、そこに対してサポートがあるっていうのがあるべき姿だと思うので。やりたいっていう人が増えることが先かなぁと思います。その意味では、やりたいと思った瞬間にそれを周りに発信したり、仲間を巻き込んだりとか、そういうことができるといいなぁと思うし、そういった意味で鶴岡信用金庫さんがやっている経営者塾っていうのは僕今月講師やるんですけど、そういうのがあったりとか。あとは池田さんが立ち上げたインキュベーション施設のような場所があったりとか、ビジネスプランコンテストがあったりとか。どんどんそういう仕組みができてきているんで、そういう仕組みをもっと増やしていくべきかなぁと思います。早くライバルが増えてほしいですね。

インタビュー前編はこちらから・・

(平成29年9月19日 インタビュー)