鶴岡市では、定住施策の一つとして、鶴岡に来てから3年目くらいまでの方を対象に移住者交流会を行っています。
第14回目となる今回は、羽黒地域にある手向地区地域活動センターを会場に開催しました。毎年イベントの内容が変わるので、今回参加できなかった方も次回の参考にしてみてください!
1.雪道運転講習会
移住者交流会の目玉企画の一つが「雪道運転講習会」です。移住後初めての冬を迎える方や、雪道は慣れていない方も多いことから、人気が高い企画となっています(無料の座学講座です)。
今回は、株式会社鶴岡自動車学園のインストラクター三浦さんより説明いただきました。
参加者の半数が、雪道運転の経験がない状況であり、「雪道での歩き方」や「運転方法」についての講義には、皆さんメモを取りながら真剣に聞いていました。質問も適度に出され、他の参加者にとっても学びの多い内容でした。
2.精進料理ランチ会@多聞館
休憩をはさんでの昼食は、多聞館さんの精進料理です。精進料理プロジェクトの代表も務める、多聞館の土岐彰さんより、料理等についてお話を伺うことが出来ました。
干し柿の天ぷら(!)、あけびの素揚げ、自家製ごま豆腐、温海かぶの酢漬けなどどれも絶品でした。
土岐さん曰く、ごま豆腐もそうですが、鶴岡にはあんかけ文化がある。そばやうどん、そうめんなど何にでも「あん」をかけるというお話が印象に残りました。確かに、スーパーのお総菜コーナーには「あんかけ」が並んでいます。
出羽三山に伝わる精進料理の最大の特徴は、そこで用いられる食材のすべてが山の恵みを受けたものであり、食べることで心身を浄化して修行や参詣に備えます。
精進料理プロジェクト パンフレットより抜粋
動画内でも土岐さんのお話が伺えます。
3.先輩移住者とトーク
移住コーディネーターとの対談という形で、鶴岡に移住して8年目、スイデンテラスにお勤めの丹羽陽一さん(愛知県出身)よりお話を伺いました。
移住当初のことを思い出しながら語っていただきましたが、奥さんの出身地である鶴岡へは、お子さんも大きくなってきたことから移住を検討し始めたそうです。その直後、スイデンテラスがオープンすることを知り、社長である山中さんのまちづくりの理念に共感して就職することに。
鶴岡は、空気も美味しいし、食も豊かで、子供と過ごす時間も増えたとおっしゃっていました。
ここでしかできないことをやったり、モノだけでなく想いも伝えたい・発信していきたいとの話が印象的でした。
4.移住者交流会
交流会は、テーブルごとの自己紹介から始まりました。続いてのお題は、「最近の過ごし方、鶴岡の楽しみ方」・・・と行きたかったのですが、自己紹介が盛り上がりすぎて話が終わりません(笑)。
そこで急遽予定を変更して、最後にやる予定だった「教えて寄せ書き」というワークをすることにしました。
「教えて寄せ書き」とは・・・
株式会社イミカの原田博一さんが地域づくりに関する研修会の中で紹介していた方法で、個人的な質問に対して、みんなで寄せ書きのように書き込んでいく方法です。
移住者の皆さんがそれぞれ「どんな質問をしよう」「どう回答しよう」と考えながら、どんどん紙に書き込んでいきました。
ここでは、参加者の方々の書かれたもののいくつかを紹介します。
このほかにも、
・休日や時間が余った時、何をして過ごしていますか。
・家庭菜園の初心者にアドバイスをください。
・行ってみたい飲食店、おすすめの飲食店はどこですか。
などの質問が挙がりました。
最後は、お互いに書いたものを見て回ります。「今度の休日は、○○さんおすすめのラーメンを食べにいこうかな」とか、「やっぱり鶴岡は食べ物がおいしいよね」など、寄せ書きを見て会話が弾んでいく参加者にとっては楽しいワークになったようです。
そうこうしているうちに、終了時刻の14時になり、移住者交流会の日程は全て終了しました。しかし、そこで終わらないのが「移住者交流会」です。多くの参加者が、すぐには帰ろうとせずに、話を続けています。
こんなこともあろうかと、「放課後タイム」と称して、会場でフリートークできる時間もちゃんと用意しておきましたが、それでもまだ話し続けているので、仕方なく、終了のコールをもう一度することに(笑)。
その後、思い思いに立ち話が続けられ、14時30分には、本当の終了となりました。
この日初めてお会いする方々が多いはずなのですが、この場で意気投合して仲良くなり帰られる方も多いのがこの交流会の特徴です。
最後に、会場をお借りした手向地区地域活動センターさん、多聞館さん、ゲストの丹羽さんをはじめ、ご協力いただいた皆様に感謝いたします。
次回移住イベント予告
鶴岡市の次回の移住イベントは12月29日(金)「トーク&交流会 ディスカバつるおか」です。このイベントは、「ヒト(ゲストの活動)」の切り口から、鶴岡の魅力を知ってもらう(再発見してもらう)ことを目的としています。
昨年度の様子はこちらからご覧いただけます。