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【保育園留学】廃校に暮らす一週間、夜は校庭で焚き火と焼きマシュマロ。パパの冒険心も叶えるワンオペ留学

【滞在場所・保育園】楯山荘、鼠ヶ関保育園
【お子さんの年齢】 4歳・3歳
【滞在期間】    1週間

2023年11月、私(父)と長女(4歳)、長男(3歳)の3人で山形県鶴岡市温海地域へ、1週間の保育園留学に行ってきました。保育園留学の事は以前から知っており、家族でその土地ならではの体験ができる点に興味を持っていました

そのような中、知人が新潟県に保育園留学をしてとても楽しかったという話を聞いて行きたい気持ちが一気に高まりました。とはいえ、冬は雪が降って移動が大変ですし、3月は仕事の繁忙期のため行くことは難しい状況。行くなら11月だと思い、すぐにキッチハイクさんに相談しました。

普段は東京で暮らしているため、行くなら自然豊かなところで、冒険のような非日常の体験ができるところが良いとお話ししたところ、海や山、川、温泉が近くにある鶴岡市をお勧めしてくださいました。わが家は7月に3人目の子どもが生まれたばかりという事もあり、私は上の子2人を連れ、3人で行くことに決めました。現地までは車で5時間ほどでした。

宿泊施設のこと

宿は、廃校を利用したゲストハウス「楯山荘」。レトロな木造校舎の温もりを残しながらリフォームされており、炊事場などの設備も整っていました。

子どもたちは、近所に住む宿のスタッフさんや鶴岡市役所の担当の方を大好きになり、抱きついたり、第二のおじいちゃんのように懐いていました。
施設内も校庭も広々していて、子どもたちは自由に走り回れる環境に大喜び。教室として使っていた部屋にはブロックなどのおもちゃが用意されており、そこで寝泊まりしました。

私はせっかくなので非日常の体験をしたいと、子どもたちと校庭で焚き火をしてマシュマロを焼いて食べました。満天の星空を見ながら過ごす時間はとても幸せでした。

おもてなしいっぱいの宿は全国どこでもあります。しかし、この宿のような「いわゆる快適ではない」環境は実は宝の山で、自分たちで楽しみをいくらでも創造できる場所でした。
このような経験はなかなかできません。冒険をしたいと思っていた私たちにはぴったりの宿でした。

保育園のこと

お世話になった「鼠ヶ関保育園」は、目の前に海があってロケーションがとても良かったです。長女は社交的な性格ですが、長男は人見知りするので保育園になじめるか少し心配でした。しかし、先生やお友だちが温かく接してくれたので、毎日楽しく登園できました。

海の近くなので散歩をして砂浜で貝殻集めをしたようで、「ママにプレゼントする」とうれしそうでした。園内では虫や魚を飼育していて、普段あまり触れることのない生き物ともたくさんで出会ったようです。

また、園児と地元の中学生が一緒に「のど自慢大会」をする機会があり、中学生の方がマイクをプレゼントしてくれたようでした。そのマイクが気に入って、私と海に行ったときに海に向かってマイクパフォーマンスをしていました。子どもたちの楽しそうな笑顔を見ることができてうれしかったです。

私は滞在中、市が用意してくださった庁舎でリモートワークをしていたのですが、仕事の都合で迎えが遅くなったことがありました。他のお友だちがみんな帰ってさびしがっているかなと思いきや、先生と楽しく遊んでいて「もっと遊んでいたかった!」と言われました。

この保育園をとても気に入ったようで「保育園はここにする!」と言っていました。こんなに楽しんでくれるとは思わなかったので、留学を決めて本当に良かったと思いました

暮らしのこと

滞在中、地元に住む方々とたくさん出会い、交流することができました。鶴岡市に到着した日は偶然地元企業さんが、次の日は役所の方が宿に来てくれて、2日間その方々と夜一緒に食事できました。
地酒を飲んだり、作ってくださった料理を味わったことがとても良い思い出です。郷土料理の「芋煮」が大変おいしくて、たくさんいただきましたし、赤かぶや柿といった地元の特産品もおいしかったです。子どもたちもお米がおいしかったようで、たくさん食べていました。

ご一緒した地元企業さんは市内で「キッズドームソライ」という子供向け施設を運営されているそうで、最終日はそちらにお邪魔しました。

ドーム型の開放的な遊び場で思いっきり走り回ったり、物作りスペースでアクセサリーを作ったりと楽しい経験ができました。偶然の出会いからこのような経験ができて、とてもうれしかったです。

グルメも観光も温泉も満喫

宿から車で15分くらいのところに「あつみ温泉街」があり、川の両脇に旅館が立ち並んでいます。せっかくなので平日仕事が終わってから「久遠」さんで日帰り入浴してきました。温泉では外国人旅行客と一緒になり、1時間ほど話しました。

鶴岡市はユネスコ食文化創造都市にも選ばれた食の都。宿から車で20分くらいのところにある「朝日屋」さんのお寿司を食べましたが、魚の新鮮さ、おいしさにびっくりしました。

また、鶴岡市の観光名所「加茂水族館」にも行きました。世界一のクラゲ水族館で有名だそうで、大きい水槽に泳ぐクラゲたちはとても美しかったです。

家事と子育てを担った1週間

私は普段お仕事に出ている為、平日はどうしても子供たちと接する時間は限られてしまいますし、料理もすることがありません。そんな私がこの1週間すべての家事と子育てを担うことは大変でしたが、自分自身も成長できましたし、何より子どもたちと向き合って思いっきり楽しみ、かけがえのない時間を過ごすことができました。

鶴岡市は自然豊かで食べ物がおいしく、さらに近くに温泉もある、とても魅力的な地域でした。地域の方々の人柄も温かく、とても親切にしていただいたので、この土地がとても好きになりました。

仕事の都合で1週間の滞在となりましたが、もっと長期間滞在してさまざまな方との交流や地元ならではのアクティビティを楽しみたかったです。今回11月の滞在だったので海と触れ合ったり果物狩りをしたりといった体験ができなかったので、今度は家族みんなで違う季節に訪れたいです。

こちらの記事は、保育園留学Ⓡから転載しています。(取材・執筆:株式会社キッチハイク)
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