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No.46どこへ行っても暮らしていける! その土地を楽しみ、仕事につなげていく、わたしの生き方

伊藤しおりさん(42)

北海道出身の42歳(インタビュー時)。東京や北海道の企業で働き(リクルート、LVJグループ、三菱UFJニコス、富士ゼロックス北海道、北海道テレビ放送、日本ヒューレット・パッカード、ヒューマングループ)、夫の就職をきっかけに2017年の春に移住。現在はフリーランスのイラストレーター、ライター、ラジオパーソナリティーとして活動中。

(写真提供:伊藤しおりさん)

どこにでも一緒に行く!

Q.鶴岡に移住された経緯を教えてください。

A.社会人として、途中東京にも4年間いましたが、鶴岡に来る前は北海道で暮らしていました。その後、夫になる人の就職が鶴岡に決まったということで、鶴岡へ来ることになりました。

Q.旦那さんは最初から鶴岡で就職活動されていたのですか?

A.いいえ。彼が就職活動している頃から付き合っていたのですが、その時から行きたい場所が毎月のようにころころ変わる人でした(笑)。今まで言われたのが、横須賀、沖縄、バルセロナ、アメリカですかね。客観的にみると、これらの大都市を押さえて、鶴岡が選ばれたということはすごいと思っています。

Q.初めての土地へついていくことに不安はありませんでしたか?

A.もちろん、最初は「鶴岡ってどこ?」ということで、グーグールマップで調べました(笑)。でも私にとって、行先は重要ではありませんでした。自分が夫より年が一回り上で、今まで好きなことを十分にやってきたということもあって、自分のことより彼に好きな場所で好きなようにしてほしいと思っていました。だから、夫のやりたいことを優先し、自分がやることに関しては、移住してからでいいと決めていました。考えすぎると何も出来なくなってしまうので。だから、場所は鶴岡に限らずどこへでも行く覚悟は決まっていました。

Q.移住するにあたってどこかに相談されましたか?

A.彼が鶴岡市の移住コーディネーターさんとやりとりしていました。そのつながりで、家探しについても、宅建協会さんやつるおかランドバンクさんから情報をもらうことができました。

(写真提供:伊藤しおりさん)

Q.移住前に鶴岡を見に来ましたか?

A.はい。鶴岡に行くことが決まった後、夏と冬に1泊二日で鶴岡を訪れました。どんな街か知らないのは嫌だったというのもあるのですが、彼の会社の面接のタイミングに合わせて訪れました。まあ私はほぼほぼ観光でしたれど(笑)

Q.鶴岡の印象はどうでしたか?

A.都会過ぎず、田舎過ぎずとても「豊か」な所ですね!って感じで、私にはすごくしっくりきました。

(写真提供:湯野浜ドッグランMB)

Q.家探しでの苦労はありましたか?

A.実は、うちにはワンちゃんが2匹いたので手こずりました。アパート、マンションは全部ダメで、一軒家も探したのですが、売物件はあっても賃貸物件は見つけられませんでした。今住んでいるこの一軒家も、本当はペットがダメだったのだと思うのですが、つるおかランドバンクの方から、家主さんとの間に入って交渉してもらいました。候補となる物件に目星をつけ、夏に来たタイミングで中を見せてもらおうと思っていました。しかし、その時は中をみせてもらえる状況になく、外観だけで決めざるをえないということで、結構ドキドキしたのを覚えています。結局、見られないものはしょうがないので、もうその辺は住み始めてから、不具合があったら考えようと思い、即決で物件を決めてしまいました。

(写真提供:伊藤しおりさん)

-やりたい事が固まっているからすぐに行動できる

Q.移住してきてからの人との繋がり方はどのようにしていましたか?

A.自分で色々探してガツガツ取りに行っているわけではないのですが、広がりのきっかけとしてはゴスペルがあったと思います。たまたま銀座通りの夏祭り行ったらゴスペル歌っている人達がいて、嬉しくてノリノリで聞いていました。ステージが終わってすぐに「私もゴスペル歌いたいです!」と声をかけると、皆さん、超ウエルカムな感じで対応してくれて、次の週から練習参加していました(笑)。

Q.初めての土地だったり人だったりに声をかける際は、躊躇したりしないのですか?

A.自分が何をやりたくて、これだけは譲れなくて、というのさえ固まってれば、なんかいざって言うときにすぐ動けると思っています。その辺がはっきりしているから、好きな物は好きっと喋っていると、それを覚えてくれた人が、しおりんこれ好きだったよねって、勝手に情報をくれるようになっていました。あと鶴岡は結構イベントが多いからコミュニティ新聞とか広報等の紙媒体をチェックして、思いっきり楽しんでいます。

(写真提供:伊藤しおりさん)

-好きを発信し繋がっていくコミュニティ

Q.facebookなどSNSを通じての繋がりも多いと聞いていますが、発信する際はどのようなことを意識しているのですか。

A.庄内ではfacebookの利用率が高いですよね。私の場合は、何も意識せず自分の好きなことや日常的なことを書いています。お絵かきを初めてからはインスタグラムも始めて自分の絵ばっかりの載せているかな。私の絵を見てくれた人からパンフレットの表紙の絵を描かないかとお声がけいただいたことがありました。鶴岡のブックコーナーを設けているお店をまとめたパンフレットなのですが。それも私が読書の会に参加したり、SNSで発信していたことで繋がっていったものだと感じています。以前は仕事とプライベートをきっちり分けて情報発信していた時期もあったのですが、フリーランスで仕事するようになったら、結局「私」という人間の中で境目がなくなった感じがします。仕事をしているのか、遊んでいるのか、いったい何なのか。でも全部が実になるし、次に繋げられることも多いので、あえてもうそこをくっきり区別する必要がないと思っています。

車がなくても生きていける

Q.ところで、移動手段は自転車と伺っていたのですが・・・。

A.はい、私、免許を持っていません。

Q.不便ではありませんか。

A.免許を持っていいなくても鶴岡で生きていけますよ(笑)。まあ別に鶴岡に限った話ではなくて、どこに行っても免許必要だろって言われ続け早何十年、もう取る気ないっていうか、私ダメなんです、ああいうの。私が車の免許なくても全然へっちゃらピーで生きていけるのは、乗せてくれる人のおかげ。うちの家族全員が持っていなかったことも大きいと思います。そういう家庭で育ったからこそ、車はなくても生きていけると感じていました。もちろん、今は夫が免許もってるのですが。

Q.車についてほかに何かあれば。

A.車についてだと、リースの2年間とかで借りれるやつ知っています?あれ、すごく良いですよ。皆にお勧めしたい。まあ持ってるなら持ってるで、いいにこしたことはないけど、全部込み込みで月何万とかで借りられるから。冬になれば冬タイヤにしてくれるし。車持ってないと生活できないと言われるけれど、車買うのも負担が大きいじゃないですか。だから私はね、なんかとりあえずすぐ乗りたいって人にはこれを勧めています。

(写真提供:伊藤しおりさん)

-「できる」ことから「チャレンジしたい」ことへ。

Q.今後チャレンジしていきたいことがあれば教えてください。

A.なんだろう・・。最近あまり「よし!チャレンジ!」ってならない(笑)。こうなったらいいなと思ってやっているといつの間にか叶ってるっていう方が多くて。イラストレーターもライターもパーソナリティーも40歳過ぎて鶴岡に来てから実現したんです。じゃあ、次は歌ったり、踊ったり演じたりしてみたい!歌手・ダンサー・女優

-どこに行っても大丈夫な自分を持っていれば、場所を限らず楽しめる

Q.最後にUIターンを検討している方へアドバイスをお願いします。 A.もう検討してるってことは、多分行きたいんだろうから来ちゃえばいいよ(笑)。来てみてダメだったら戻ればいい。来る人も来てもらう人もとにかくウエルカム!って。やってみないとわかんないものだと思います。

(2019年2月6日 インタビュー)

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