• 鶴岡市地域振興課
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「働き、暮らしてみたい」にマッチした3か月間のお試し移住

 今回は、お試し住宅に3か月間滞在されたOさんにお話を伺いました。
 
 Oさんは10年以上、当市を訪れているなかで何故こんなに鶴岡に惹かれるのか、働きながら暮らして理由を探りたいと思い立ち、お試し住宅の制度をご利用されました。

 滞在中の暮らしぶりについてインタビューをしましたので、移住先を検討されている方はぜひご覧ください。

お試し住宅に入居した理由

 何年も前から鶴岡に毎年来ていて、そんな中で鶴岡というまちに魅力を感じました。元々登山が趣味で、特に月山が大好きなことなども相まって、「一度、仕事をしながら暮らしてみたい」と思い立ち、お試し住宅に応募しました。

お試し住宅を選んだ決め手

 お試し住宅を選んだ決め手としては、やっぱり自治体のサポートがあるということ。あとは、賃貸だとそれなりの金額がどうしてもかかってしまうので、滞在費用が安価なお試し住宅を申し込むことに。

滞在中はどのような生活を送られていましたか?

 3か月の滞在のうち、最初の1ヶ月目の6月のはじめ頃は、一人暮らしということもあり、ホームシックではないですが、わたしの性格上、人と関われないというところにストレスを感じました。ヘルペスになったり、ちょっと気持ち的に落ち込んだのかなって思います。普段は家族と同居しているので、誰かのために何かを日々している(お料理を作ったり)のですが、それが全くなくなるということは結構なストレスなんだなということを感じました。

 でも、6月半ばから農業のワンデイバイトに行くようになってからは、だいぶ気持ちが変わりましたね。7月は鶴岡に来る前から応募していた市役所の期日前投票のお仕事に、8月はJAのだだちゃ豆の直売所に勤務しました。そこで人と関わるということがいかに大事かというところを、改めて感じましたね。

左がOさん。だだちゃ豆のアルバイト中

農業ワンデイバイトで印象に残ったことはありますか?

 他の地域でも農業バイトをやってみたのですが、農家さんが高齢かつ複数のべテランさんがいると、人によって教え方がちょっと違ったりして戸惑う場面もありました。
 一方で、若い農家さんのところへも行かせていただいたのですが、スタッフのチームワークというか、ワンデイで来ている方たちでも、リピーターもいたりして和気あいあいとやっているという感じがあったので、若い人がどんどん農業に入ることって大事なんだなと思いました。

 また、7月に市役所で働いたときに、たまたま(移住担当の方と)通りかかった際パッと手を振り合ったことがあって、あのとき本当に感謝したんですよ。
地元にいるとそんなこと全然思わないけど、やっぱり一人でこっちに来て、手を挙げて一緒に振り合う相手がいるってなんて幸せなことだと思って。

 また会いに来れる人がいる、というつながりも今回できました。改めて人と関わるってこんなに大事なことで、こんなに楽しいことなんだというのが分かったし、滝汗かいて仕事するのは楽しかったです。

お試し住宅入居前にも、鶴岡に1か月滞在されていたとか・・・

 その時は、ただ何もしないでいるとダメだと思い全国に支店があるジムに入会して、時間を有効活用していました。その時に滞在していた民宿で出会った、宿泊客の方と交流したり、今もつながり続けています。

滞在期間中、特に印象に残っている出来事や人との交流はありましたか?

 自分の住んでいる町と比べると、鶴岡はゴミの出し方とか、そういうところにすごく力を入れているのだなっていうのを感じましたね。あとお年寄りに対する支援や、お子さんに対する見守りみたいなものとかがすごく手厚いんだなと。

お試し住宅自体の住み心地はいかがでしたか?

 築年数相応の古さはどうしてもあるなというの感じました。
私は大丈夫でしたが、4階の階段の上り下りが大変だと感じる方もいるかもしれませんね。もしかしたら改善した方が良いのかなと思った点です。

 また、市営住宅に高齢者さんがたくさん住んでいらっしゃるので、「高齢者しかいない世界なんだな」ということも感じました。ただ、部屋数も多く広く使わせていただいたので、不都合なことはあまり感じませんでした。

もし移住するとしたら、ネックになると感じる点や不安要素はどうお感じですか?

  やっぱり交通の便が不便だなっていうのはちょっと感じたしその点はネックになるなと思いました。

 今は車で来れるとしても、今後、車を自分で運転しなくなった時に、公共の交通機関でここに来るのは交通の便が悪いと感じています。いざという時に、実家のある石川県へ帰ることを考えると、日本海側の高速道路が繋がってなかったりと実家との距離や交通アクセスが1番の不安要素になります。

お試し住宅をどのような人にお勧めしたいと思いますか?

 私の中でお試し住宅というものは、きちんと生活してみるものだと。
だから生活するにはやっぱり、短期のアルバイトでもいいから仕事をしてみたりとかして、人と関わってみることをすすめたいです。
 人と関わって仕事をしたい人
という風な人には、お試し住宅に入居してみることを勧めたいと思います。すぐに移住できなくても、滞在したことをきっかけに、鶴岡との関わりをつくってもらうのがいいのではと考えています。

2025年9月 地域振興課インタビュー実施

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