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No.21 子育てには最高の環境の鶴岡で、笑顔の花を咲かせたい。

今回の移住者インタビューは2011年に東京都板橋区から移住された佐藤健志さん、陽子さんにお話しを伺いました。

健志さんは川崎市出身。祖父母が鶴岡に住んでいたことから、子供の頃は、お盆やお正月の休みの度に鶴岡の祖父母宅を訪れ、夏は畑のトマトをもいで食べたり、海へ行ったり、冬は雪遊びをして楽しんでいました。

22歳の頃、楽曲制作やDJをしていた健志さんは、何度か渡米をするうちに世界各地をバックパック一つで回るようになりました。26歳のときアジア放浪中にインドを訪れ、マザーテレサの施設でボランティアをしていた陽子さんと滞在先の宿で出会います。健志さんは、この「マザーテレサの施設」でのボランティアを勧められ、それに参加した後、陽子さんと一緒に3か月かけてインド国内を旅しました。

(写真提供:佐藤健志さん)

一方陽子さんは、東京都板橋区で生まれ、ご両親に小さい頃から自然と親しみながら育てられました。そんな陽子さんは、大学生のときに世界一周をしようと思い、タイ、カンボジア、マレーシア、インドネシア、インド、ネパールとアジアを回り、その中でもインドに魅せられ、何度かインドを訪れるようになり、そこでヨガも始めました。

(写真提供:佐藤健志さん)

インドで出会ったお二人ですが、健志さんがインドから帰国した半年後に陽子さんも帰国し、お二人は2006年に結婚、その後は東京で暮らしていました。

(写真提供:佐藤陽子さん インドにいた頃の陽子さん)

鶴岡へ移住されたきっかけは何ですか?

健志さん:鶴岡に暮らしている祖父母が高齢となり、川崎に住む両親が跡を継ぐため鶴岡に住むという話になりました。ところが父が急に他界し、自分に跡取りの声がかかり祖父母の養子になり鶴岡へ移住することになったわけです。

移住されるという話を聞いてどう思いましたか?

 陽子さん:いつかは鶴岡に帰るとずっと言っていたので、全然びっくりしませんでした。

健志さん:自分でそんな気がしていました。自然が好きでゆくゆくは都会より自然が豊かなところで暮らしたいと思っていて、他の地域は全く考えていませんでした。

こちらへ移住する際に、知人が全くいないことは気にはならなかったですか?

健志さん:もともとバックパッカーで海外を歩いていたので、気になりませんでした。旅の延長みたいな感じでした。

陽子さん:都会より田舎にいた方がよいと思っていたので、気になりませんでした。また、仕事についてもなるようになると思っていました。
健志さんは、鶴岡へ来たばかりのときは、お祖父さんの畑仕事を手伝っていました。陽子さんは、移住したのをきっかけにヨガ教室を始めました。

(写真提供:佐藤陽子さん ヨガ教室の写真)

地域とのお付き合いはどうですか?抵抗はありませんでしたか?

健志さん:祖父が地域活動していましたが、90歳を過ぎたので僕がそれを引き継ぎ、神社講や長老会のような地域の集まりにまめに顔を出しています。そこには自分の父親よりちょっと上の世代の人が沢山います。また消防団やお祭りなど地域の行事にも参加しています。今住んでいる地域には、昔からの古い農家が多くお互いを屋号で呼んでおり、地域の行事が活発な所です。来たときは屋号がまずわかりませんでした。また、NPO法人ぼらんたすのメンバーとして地域自殺対策事業の「山形県庄内発!こころを元気にするプロジェクト」に実行委員で参加しています。

(写真提供:佐藤健志さん こころを元気にするプロジェクトの会議)

一方、陽子さんも地蔵講という若妻会があり参加しています。代々子供を守るためのお地蔵さんがいて、かつては順番にそのお地蔵さんを自宅で預かっていましたが、今は公民館の和室の押し入れにいるそうです。年に数回、このお地蔵様用にご馳走を持って公民館に集まるのがこの会です。

陽子さん:私は地域のことを全然わかっていなかったので、仲間にいれてもらえて嬉しかったです。

移住を考えている人へアドバイスがあれば教えてください。

陽子さん:子供が大きくなる前に移住するのがいいと思います。環境が変わるのは小さいうちの方がいいと思い、2番目の子が2歳のときに引っ越ししました。実際、子供はすぐに幼稚園に馴染むことができました。転勤族の方も多く、いろいろな地域の方が多かったので疎外感も感じませんでした。幼稚園のママ友達とランチ会があったり、ヨガに興味がある人が教室にきてくれるので生徒さんやお友達もできるし、地元のお母さんたちとも繋がりができました。

健志さん:鶴岡は子育てには最高の環境だと感じています。海も山も近く、こんなに間近に自然を楽しめるところはありません。週末のたびに自然の中で沢山遊ぶことがでるので、子供が小さいときには特にいいと思います。子供が大きくなると買い物に行きたがるようになりますから(笑)。

(写真提供:佐藤陽子さん 子供たちとの自然の中のヨガ)

陽子さん:食べ物も四季折々の美味しいものを食べられます。また山へよく清水を汲みに行きます。鶴岡だけではなく庄内一円楽しめる場所へでかけます。

困ったことはありましたか?

 陽子さん:ないですね~。庄内弁のヒアリングはできるようになりましたが、話せないので、話せたらいいなと思います。

鶴岡に暮らしてみて一番良かったことは何ですか?

 陽子さん:ありすぎて困ります。海も山も近いところです。自然を感じられる、四季もはっきりしていて、冬の厳しさもあるけど春の喜びを感じられるんですよね。食べ物も四季折々の美味しいものを食べられます。美味しい水を汲みに行くんです。水に困らないのがいいですね。

健志さん:鶴岡へ来る前は、実は体調が悪くよく寝込んでいました。こちらで暮らすようになり、朝は早起きして畑へ行き、夜も9時過ぎには子供と一緒に寝るようになりました。以前は今とは真逆な生活スタイルですごく元気になりました(笑)。

(3人目のお子さんが誕生したばかり)

これからどうしていきたいか、教えてくさい。

 陽子さん:どうしようというより、なるようになるとしか考えてないですね。ヨガの仕事は安定走行。ヨガは身体とココロにいいですからね。生徒さんは転勤族と地元の人と半々くらいです。ヨガの先生同士が繋がって、鶴岡でヨガをする人が増えたらいいなと思っています。

健志さん:今まで、たんぽぽの種が風に乗って移動するように流れに委ねて生きてきました。たどり着いた鶴岡で地域から色々な栄養をもらい成長し、笑顔の花をたくさん咲かせて、その笑顔の種がヨガを通して多くの人々に届いて、心身ともに健やかになっていただけたらいいなぁと思っています。

(平成29年3月8日インタビュー)